自由民主党
谷垣禎一総裁殿


平成24年3月27日

村田光平

拝啓

時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

近況をご報告申し上げます。
 
別添の野田総理宛書簡で言及した4号機問題に対処する「独立評価チーム」の設置は叡智を総動員するために不可欠であり、本来日本がイニシャティヴをとって然るべきものです。私から玄葉、枝野、細野各大臣にもこの考えを一方的ではありますが伝えました。

国連事務総長宛にもこの考えを伝えております。余震が頻発する中で世界を脅かす4号機問題が最優先課題とならないのか本当に理解に苦しみます。

心配される管前総理から昨日電話をいただきましたので,事故直後の3月15日にメルトダウンを指摘した原子力技術者 Arnie Gundersen氏がこのほど出版した「福島第一原発ーー真相と展望」の4号機関連部分をfaxでお送りしました。韓国で開催中の核セキュリティーサ ミットで取り上げられる可能性もあるので野田総理にもお届けいたしました。
 
4号機問題は明日にでも東京を住めなくする可能性を秘めたものであることはご賢察の通りです。政治的立場を超えて取り組むべき問題です。報道によれば地震対策東電は福島5号機6号機の地震対策を取るそうですがこのように後手後手です。
超党派で対処すべきであることにつき、先ずは貴総裁と野田総理の間でぜひとも早急に話し合われることを心からお願い申し上げます。
貴総裁の一層のご発展とご自愛をお祈り申し上げます。

敬具



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