日刊ゲンダイ 2015年4月16日付
『ズサン計画次々 もはや東京五輪じゃない』


・記事抜粋
 もう、これじゃ「東京オリンピック」とは呼べないのではないか。競技会場が、千葉、埼玉、静岡、愛知……と、全国に広がりそうなのだ。
 (略)
 2020年「東京五輪」は、選手村から半径8キロ圏内に競技場を集中させる「コンパクト五輪」がウリだったはず。なのに、千葉や埼玉で実施するなんて、どこが「コンパクト」なのか。
 しかも、競技会場だけでなく、建設費用が当初予算の倍に膨らむなど、予定がドンドン変わっている。「官製談合」まで発覚した。東京五輪を開催するために 資材が高騰、人手が不足し、被災地の復興が遅れる悪影響まで出ている。デメリットばかりだ。いっそのこと、五輪開催は返上した方がいいのではないか。
「もともと、2020年五輪の東京誘致は、『汚染水はコントロールされている』という安倍首相の嘘によって実現したものです。ずさんな計画しかなかったの に、“巨大利権”のために招致してしまった。いざ、実行しようとしたら、ほころびが出てきたのでしょう」(政治評論家・本澤二郎氏)
 五輪を開催した都市は、その後、巨額債務に苦しんでいる。それでなくても日本は人口が減少し、経済力も弱まっていく。東京五輪は、国民にとんでもないツケを残しかねない。




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