枝野幸男経済産業大臣殿

平成24年4月2日
村田光平
(元駐スイス大使)
拝啓
時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

 4号機問題は各方面で大きな反響を呼んでおります。

 知人から転送頂いた別添の米国の核科学者Robert Avarez 博士の見解によれば福島第一原発に存在するセシウム137は3.93億キュリーで、チェルノブイリ事故により放出された総量の200倍以上とのことです。 また、これは大気中で行われた核実験及び世界中の再処理工場がこれまでに放出した総量の1.45倍〈145%〉以上とのことです。

福島第一原発の原子炉建屋内の燃料プールと共有プールにある使用済み燃料棒の数は圧力容器内のものを除き合計すれば11442本になります。国民の誰もが 驚くと思われます。日本の、そして世界の命運が激増する余震如何にかかっている状況下で4号機問題が緊急の最優先課題となっていないことはもはや許されな いと確信します。

昨晩福島で震度5弱の地震がありました。ゾッとしました。
この問題の重大性からすれば再稼動問題にせよ、浜岡再開にせよ問題外に映じます。
放置できないと信じます。

政策論など立場の相違を超越して国民の総力で取り組むべき問題です。
どうか貴大臣のご理解とご支援をお願い申し上げます。

敬具


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