オバマ大統領宛嘆願書 (邦訳)


署名活動リンク:http://petitions.moveon.org/sign/president-obama-urgently.fb31?source=c.fb&r_by=8607670


嘆願書本文:


オバマ大統領:緊急に福島原発災害から市民を守るため、下記を要請します。
1)福島原発からの放射能被害、及びその可能な予防対策に関して、常時更新された的確な情報を公表すること。
2)その情報及び対策は、東京電力(以下、東電)と日本政府のみに頼らず、日本とアメリカの研究団体との国際協力チームによって調査、公表されること。


背景:

1)福島は「コントロール下」にない。
 事故当初のセシウム137を含む汚染水は、3~5年で、つまり2014年から2016年にかけてアメリカ西海岸に漂着することが予想されます。セシウム 137は半減期が30年と長く、生体に蓄積される可能性があります。2013年7月22日になって初めて東電は、一日当たり約300トンのストロンチウム 90を高度に含む汚染水が太平洋に流出していたことを認めました。ストロンチウム90は骨に蓄積される同位体です。セシウム、ストロンチウム共、既に食物 連鎖によって我々の食品にまで検出されるようになっています。
 現在日本政府は漁業において、ストロンチウムの検査を行っていないどころか、その安全基準さえ設定していません。合衆国は日本から輸入される海鮮物の検査を早急に開始する必要があります。

2)現在下記の2点について有効な解決法はありません。
2-1)汚染水漏洩と拡散
 日本政府の凍土壁は応急処置的な仮の解決法でしかありません。ALPSと呼ばれる複数の放射性核種を取り除く装置は、福島汚染水程高度な汚染には効果が ありません。福島から漏出した汚染水の放射能は1リットル当たり8000万ベクレルとされていますが、法令法の基準値は1リットル当たり30ベクレル以下 です。またALPSはトリチウムを除去することは全くできません。
2-2)原子炉4号機のジルコニウム火災
 4号機の地盤は崩れいつ崩壊してもおかしくない状態であり、崩壊すればジルコニウム火災は避けられません。これが起きれば広島原爆の1万4千倍の放射能、またチェルノブイリの10倍のセシウムが放出されることになります。

3)東電と日本政府による2年以上の情報隠蔽
3-1)東電は、2011年6月に既に、汚染水漏洩を防ぐためには遮水壁が一年以内に必要になることを知っており、1000億円の見積もりを出していまし た。しかし、多額の費用と、報道陣及び株主総会からの批判を恐れ、当時の経済産業省海江田大臣にこれを隠蔽する要請をする書類が発覚しています。
3-2)19兆円にも上る東日本大震災復興費用は、これまで全国の無数の無関係な事業に転用されています。例えば、反捕鯨団体シーシェファードによる妨害活動費として23億円が費やされ、水産庁もこれを認めています。


参照:
Dr. Helen Caldicott;
http://rt.com/op-edge/fukushima-catastrophe-nuclear-olympics-883/
京都大学小出裕章助教授; http://gendai.net/articles/view/syakai/144541 (in
Japanese)
http://www.reuters.com/article/2013/09/18/us-japan-fukushima-water-idUSBRE98H14A20130918




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