菅 義偉内閣官房長官殿
平成28年10月5日
村田光平
拝啓
 東京五輪の問題に関して、10月1日、有力な報道関係者から下記のコメントが寄せられました。
「私も誘致の段階では東京五輪に反対してましたが,決まってからは仕方ないと日和っておりました。しかし、一連のマネージメント能力の欠如を見ていると,現実問題として開催・運営できるのかしらと疑念を持つばかりです。」
 このような見解は世論の変化の重要な兆しと思われます。

 3日、寄せられた下記情報は太平洋全域の放射能汚染の衝撃的現状を伝えるものです。
http://peakoil.com/enviroment/fukushima-radiation-has-contaminated-the-entire-pacific-ocean-and-its-going-to-get-worse

 国際社会は福島事故処理が地球環境問題であるとの認識を確実に深めるものと思われます。ご報告した鳩山友紀夫元総理の豊洲市場の断念及び東京五輪返上の ご提言は、経済よりも生命を最優先する姿勢を反映するものですが、現実味を帯びつつあることが看取されます。賛同者が顕著に増えておリます。この卓見は海 外の主要指導者にも拡散されております。
 小泉純一郎元総理も4日にはテレビ(TBS News 23)で安倍総理に直接反原発の立場を訴えられる場面が報じられ、反響を呼んでおります。

 一号機のカバーをはずしてから、4日より関東方面放射能の放出量は大変高くなっているとの情報に接しております(サイト「ずくなしの冷や水」より)。日 本の最緊急課題は全力を尽くして福島事故対応に当たることであり、東京五輪の経費を割いてでも石棺の建設及び汚染水対策としての遮水壁の設置を急ぐべきで あると確信いたします。

 天地の摂理(歴史の法則)は不道徳の永続を許さないということを、昨今日本国民は悟りつつあると思われます。
「もんじゅ」の廃炉の方針決定で脱原発も遂に時間の問題となりました。

 貴官房長官のご指導とご尽力をお願い申し上げます。        敬具





HOME

inserted by FC2 system