小沢一郎自由党代表殿   

                  平成30年7月16日
村田光平
(元駐スイス大使)
拝啓

 貴代表に長年に亘りメッセージをお送りして参りました村田です。
 倫理、道徳の全面的崩壊が嘆かれる日本の現状に深刻な危機感を深めております。改めて所感をお届け申し上げます。

 森ゆうこ先生の本日のNHK日曜討論でのご発言の通り、心ある政治家は「国会は、いまこそ与野党を超えてこの未曾有の天災に最優先で取り組むべきです」と訴えております。これがあるべき国会の姿勢です。

 悲しいかな現実は議員定数増、カジノ法案、と逆方向です。生命重視を退け、相変わらずの経済重視です。国会は「おかしい」のです。国民は騙せ ません。心ある学生は1000兆円以上のツケが簡単に未来の世代に回されることを知り衝撃を受け出しております。一昨日、大学クラブ活動の多数の後輩達と の会合で確認されました。

 内外で批判が強まる福島危機隠しは、福島県関係者も倒壊を憂慮する福島第一の排気筒の現状と対策を国会が本気で問いただせば立ちどころに挫折 することでしょう。何れにせよ、国際社会は、例えばIPPNW(1985年にノーベル平和賞受賞)のスイス支部及びドイツ支部の動きに見られるように東京 五輪の安全性の問題を取り上げる方向で動き出しております。

 地震、津波、火山、洪水等々天災大国の日本は「巨大な過ち」(原発の存在)の是正を真剣に急ぐべきこと論を待ちません。
 貴代表が小泉純一郎元総理と脱原発へ向けて協力を確認されたことは、その第一歩として計り知れない意義を有するものであると確信いたします。

 新しい時代の到来に向けて、貴代表の一層のご健闘とご発展をお祈り申し上げます。
敬具



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