森 喜朗総理殿
平成25年12月22日
村田光平
拝啓
 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

 永らくご無沙汰いたしましたが、近況をご報告させていただきます。
 広島、長崎、福島の悲劇を経験した日本は、民事、軍事を問わない核廃絶の実現に貢献するという歴史的使命を帯びるに至ったと確信し、内外への発信を続けております。

 和と寛容の母性文化が特徴付けるケネディー大統領及びオバマ大統領ですが、その母性文化の流れをくむキャロリン・ケネディー大使の着任は将来に希望を抱かせるものがあります。

 小論「核廃絶に向けての日本の歴史的役割」及び安倍総理宛メッセージを添付資料とともにお届けいたします。
 天地の摂理(哲学により究明される歴史の法則)に言及しましたが、世間をいつまでも欺くことはできないこと、不道徳な状態の永続は許されないことを改めて思い知らされる昨今です。

 4号機燃料棒取り出し及び汚染水問題の深刻な先行き不安、猪瀬知事の重大な裏金疑惑などによりオリンピック返上論が再燃しており、知事選挙の大きな争点 になることが予見されます。国際社会の事故処理の現状に対する深刻な不満の高まりに鑑みれば、その早急の国策化が急がれます。

「原子力村」を抑え、原発ゼロを実現するためには自民党の圧勝に支えられた安倍総理の強力な指導力が不可欠です。国民の大半は安倍総理がこの歴史的役割を 果たされることを期待しております。これが天地の摂理に沿うものと考えます。小泉元総理を始め既に6名の総理経験者(小泉、菅、細川、鳩山、野田、村山) が脱原発の立場に立たれるに至りました。
貴総理のご理解とご支援を心からお願い申し上げます。

 一層のご自愛をお祈り申し上げます。
敬具



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