京セラ株式会社 稲盛和夫会長殿
平成25年6月18日
村田光平
拝啓
 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

 本18日の朝日新聞のインタビュー記事「JALの教訓」を拝読しました。改めて「稲盛哲学」に触れて深い感銘を覚えました。大学でご著書を教材として活 用させていただいて本当に良かったと思います。哲学により究明される歴史の法則を「天地の摂理」と呼ぶことにしておりますが、「稲盛哲学」に由来するもの です。これは不道徳、例えば[原子力独裁]の永続を許さないものであり、
日本の現状を嘆く国民に希望を与える考え方です。現に倫理の逆襲が始まっております。

 大島原子力規制委員宛メッセージ池田原子力規制庁長官(前警視総監)宛メッセージをお届けいたします。
 その中の9年前の私の警鐘「日本の命運を左右する電力会社」は反響を呼んでおります。是非ご一読願います。
 原子力に関しては専門家より市民の直観の方が正しいことが立証されております。しかし原子力独裁は如何に正しいことを言っても無視するだけです。

 大飯原発再稼働は日本の恥です。
 田中俊一委員長の「灰色は黒とみなす」との初志は今いずこの感があります。内外でもはや疑われていない第1号機に関する地震事故原因説の取り扱いに同委員会の信頼がかかっております。世界は安全保障問題として日本の原発の耐震基準の見直しを求め出しております。

 現状では破局の接近を感じざるを得ません。
 あらゆる立場の相違を乗り越えてその到来を未然に防がねばなりません。
 全方位に発信を続ける所以です。

 貴名誉会長のご指導とご支援をお願い申し上げます。
敬具




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