小泉純一郎総理殿
平成30年2月11日
村田光平
(元駐スイス大使)
拝啓
原子力規制委員会のトリチウム汚染水の海洋放出に抗議する市民活動が報じられておりますが、2003年3月10日小柴昌俊(ノーベル物理学賞受賞者)及び
長谷川晃大阪大学名誉教授(元米国物理学会プラズマ部会長)は「国際核融合実験装置(「ITER」)の誘致を見直すよう」との別添の嘆願書を貴総理に提出
し、トリチウムの恐ろしさを指摘しております。
お二人の署名の取り付け役を果たしたことが想起されます。
そのITERはその後六ケ所ではなくフランスに建設されることとなりました。
本嘆願書はその意義深さに鑑み、改めて内外で注目されると思われます。
福島事故に由来する放射能汚染は地球環境を脅かすものとして国際社会は危機感を深めつつあります。
貴総理のご指導とご尽力をお願いい申し上げます。
敬具
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