岸田文雄外務大臣殿
平成29年1月15日
村田光平
(元駐スイス大使)
拝啓

 このほどフィナンシャル・タイムズ記者Leo Lewis氏及びインドの著名な記者Pallavi Aiyar女史の取材を受けましたが、国際社会が福島の現状に懸念を深めていることが看取されました。

 こうした国際社会の動きは日本の福島事故への対応ぶりと東京五輪準備の今後に大きな影響を及ぼすものと思われます。この動きを知る上で極めて参考になる下記資料2点を別添お届け致します。

1.IPPNW/(核戦争防止国際医師会議)/PSR(社会的責任を果たすための医師団 )による報告書の日本関係部分の邦訳(こちら)
2.多大な反響を呼んでいるRobert Hunziker記者から寄せられたラジオ・インタビューの要旨(こちら)
 
 このように国際社会は福島の危機的状況を的確に把握しており、東京五輪が依って立つ“Under control"の主張が今なお再検証されずに放置されていることに、当然のことながら批判を強めつつあります。五輪関係者はこの主張をどう捉え、どう対 応するのか問い糾されるに至ることは時間の問題だと思われます。

 東京五輪がここまま開催されるに至ると考えることは到底理解できない所以です。
 
 貴大臣のご指導とご尽力をお願い申し上げます。
                                 
敬具




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