日本記者クラブ会議室での記者会見(2015年7月8日)


渡辺一枝氏のまとめ・メールより


◎記者会見がありました
7月8日、プレスセンターの日本記者クラブ会議室で、記者会見がありました。
呼びかけ人の鳥越俊太郎さんが司会としてマイクを握られ、まず挨拶されました。
そして澤地久枝さんが挨拶と経過報告をされ、出席の呼びかけ人が一言づつ発言しました。
出席者は、落合恵子さん、神田香織さん、小林節さん、村田光平さん、そして私(渡辺一枝)です。
参加くださった報道関係は、共同通信、毎日新聞(元記者)、東京新聞、赤旗、日本テレビ、テレビ朝日、TBS、IWJ(岩上チャンネル)、女性自身、出版社から集英社です。
ほかに一般傍聴者も参加していました。

 
●鳥越俊太郎さん
今日は、みなさんご出席下さってありがとうございます。
司会進行を務めさせていただきます鳥越です。
7月18日午後1時に全国で一斉に「アベ政治を許さない」のメッセージを、国民のみなさんに呼びかけるという、これはメールや手紙などで広がっていった手作りの、一つのムーブメントです。
今もう相当全国各地に広がっていますが、さらに広がりを持たせ、知ってもらい、多くの皆さんに参加していただけるよう、報道の方々には記事を書きテレビで放映するなどしてくださいますよう、お願い致します。
まず最初にこの会を提唱された澤地久枝さんにこれまでの経緯、今回の報道の意味をお話しいただいて、順次出席者の皆さんに一言ずついただきます。
 
●澤地久枝さん
最初に声をかけてくださったのは、鳥越俊太郎さんです。
電話で話していた時にこのモヤモヤしている気持ちを、なんとかできないだろうかと話していたのですが、沖縄の人たちがブルーの台紙に白字で「屈しない」と抜いたプラカードを、何千人もの人が掲げた写真を新聞で見て、とても動かされたのです。
沖縄の人たちに応えるという気持ちもありましたし、ヤマトとか沖縄とかを抜きにして日本中で何かやりたいと考えました。
最初はアベ政権に対して考えていることを色々書き出したのですが、あれもこれもと、みんな怒って書いても迫力がないんです。
鳥越さんに、それを全部含めて一言にしたらどうかと言われて、「アベ政治を許さない」という言葉になりました。
その時に、文字は95歳になられた俳人の金子兜太さんに書いてもらおうと思っていたんです。
(そう言って澤地さんは、金子兜太さんの書になる色紙を掲げました)
すごく迫力がある字で、どんなに小さくしても大きく伸ばしても、この迫力は消えないんです。
これが届けられた時に、「ああ、もうこれで行けるんじゃないか」と思いました。
その時に声を掛け合った落合さんに、あなたの知ってる人は誰?と声を掛け合っていましたが、日にちを鳥越さんと相談してあれこれと案がありましたが、7月18日の午後1時に決めました。
呼びかけがあって日にちも決まり、これから広げようという時に、それをやるならメールで広げようといって、私は自分ではできないのですが「澤地久枝のホームページ」を立ち上げてくれました。
それで広がって、今日もメールで見ておいでになった方があると思いますが、いま全国どれだけの人が見てくれているかわかりません。
最初の頃は「そんなことをしても…」と反対される方もいましたし、呼びかけ人なってくださいとお願いしても断る方もいらっしゃいました。
こんなことをしても許されるだろうかとも思いましたが、「大丈夫と思う。集会の時に座った所に、四葉のクローバーがあったから大丈夫」という手紙をくださった方もあって、なんとかやれると思ってここまできました。
今やどこまで何が広がっているのか私にもわかりませんが、アベ内閣は勝手にどんどん悪いことをしていますが、反対の声を上げる私たちの人数が増えれば増えれほど悪くなるので、7月18日午後1時に、それぞれがいる場所で、あるいは集会を持って
このスローガンを掲げようということは、これからますます広がっていくだろうと思います。
今まで朝日の東京版で記事になったくらいで、こういう会をやるということは記事になっていないし、もちろんテレビにも出ていないです。
やっぱり今、知らせていくためにはメディアを動かさなければならないと思って、記者会見を開くことにしました。
こうしたことをやったことがない素人が始めたことなので、モタモタしているように見えるかもしれません。
でもこれならば、一番小さな形として自分の家の窓辺に立って通りを行く人に見えるように出すということでもいいですし、大きなデモンストレーションをやっ て何百人か何万人かわからないけれど、みんながこれを掲げたら、それが沖縄から北海道までの各県だったら、いくら傲慢不遜なアベさんとその一味の人たち も、経済人たちも無視はできないだろうと思います。
でもそれにはひとえにメディアの皆さんが、素人の心を組んでどんな記事を書き、テレビを流しラジオを流すかということにかかっていると思います。
よろしくお願いしたいと思います。
 
●落合恵子さん
ナチズムに迫害された作家であり詩人の、エイリッヒ・ケストナーという人がいます。
「二人のロッテ」「飛ぶ教室」「エミールと探偵たち」などを書いた人ですが、その「飛ぶ教室」の中に、こんな言葉があります。
「世界史には愚かな人が勇ましかったり(ここまで聞くと日本の政治家のことを思い出しますが)、賢い人が臆病だったりした時が、いくらでもある。
勇気ある人が賢く、賢い人が勇気を持った時、人類の進歩は確かなものになる」
私は、人が人である誇りは、人が人であることを侵害、侵略する全てに対して、その存在をかけて拒絶する時に輝くものだと信じています。
「さようなら原発」でも「戦争させない1000人委員会」でも、そのことを信じてやっているんだと思います。
今こうしている間にも鹿児島県の川内原発には核燃料が”粛々と”運び込まれています。
呼びかけ人には政治家も個人として入ってくださっていますが、政権与党がいうところの「何が存立危機事態に当たるか」などと質問していないで、つまりこう いう条件闘争に入った時に、相手の土俵に乗ってしまうということをしっかり見つめた上で、なんとかしなければいけない、まさに正念場です。
ここ10日ぐらいが、そうなるのではないかという気がしています。
そもそも憲法違反の法律を、なぜ審議しなければいけないのかと、基本的な所で不思議な気がしています。
70年続いた民主立憲主義が、まさに崖っぷちになっています。
ここにきて反対する市民の方が大変増えているなと、昨日も、その前も各地を回って実感していますが、もうひとつメディアの方々にお願いいたします。
まだ知らない方も大勢なので、一人でも多くの方が参加した実感を共有するように報道をお願いします。
憲法を破壊する行為をみすみす見逃して、「一応あの時わたし反対してたのよ」などという言い訳を、私はしたくありません。
先の戦争でメディアが、沈黙する市民が、結果的にいかに戦争に加担してしまったかということを、もう一度考え直したいと思います。
断固反対という思いを抱きながら、うずうずしながら一体何をしていいのかと躊躇している全ての、それぞれの一人一人の方が参加できる会をということで呼びかけ人になりました。
諦めないこと、後ずさりしないこと、希望を捨てないことを大事にしたいと思います。
澤地さんが提案し、金子兜太さんが書かれた「アベ政治を許さない」を掲げるのも、民主主義のひとつの形です。
 
●神田香織さん
私は埼玉に住んでいますが、18日は女性たちのレッドアクションを予定していますから、その時に1時にはみんなで「アベ政治を許さない」を掲げようと思っています。
サイパンの戦跡を訪ねたのがきっかけで、講談師として戦争の悲惨を語っていこうと思い、29年前から「はだしのゲン」を語っています。
ところがこれを発表した1986年の初演の時よりも、今の方が間違いなく戦争に近くなってしまいました。
毎日鳥肌が立つような気持ちで、ぞっとしています。
「はだしのゲン」を語っていますと、戦後生まれのわたしですが戦争中に生きているような気持ちになってくる。
そうすると戦争中の雰囲気、戦争反対などということが言えない自ずと監視し合うような、また特高警察に引っ張られて拷問を受けてしまう、本当のことが隠されて大本営発表を信じ込まされていく、それとしっかり流れが合うような気がしてなりません。
「講釈師 見てきたような嘘をつき」という川柳が昔からありますが、私たちがつく嘘は他愛もないです。
笑っていただくような嘘です。
ところが世界に一国を代表する顔を持つ方が、世界中走り回って武器を売ろうとしたり、原発が安全で安心だと言って福島の事故は全く収束していないにも関わらず、原発を輸出しようとしている。
また福島で2年という約束で住み始めた仮設住宅は、もう4年も過ぎている。
また自分のお金を出して避難して全国各地でなんとか生活をしている方たちの、住宅のお金を打ち切ろうとしている。
そのようなことをする、国民を見捨てて、国民の声に耳を貸さないような政権が、安保法制、戦争法案を出しています。
これは間違いなく国民を救うものではないと思いますし、憲法違反を堂々としている。
それを審議することすら「なんで?」とわたしは思いますが、私たちが法律を守るように、政治家たちはちゃんと憲法を守ってもらいたい。
あの戦争でどれだけの人が無残な死を迎えたか、はだしのゲンのお母さんだって亡くなった時にお骨を拾おうとしても放射能でやられてお骨さえなかったんですよ。
その「はだしのゲン」がアラビア語に翻訳され、シンハラ語に翻訳されて、世界中で平和憲法の理想が再確認されようとしている時に、全く逆のやり方をしようというのが今のやり方だと思います。
本当の積極的平和主義というのは憲法9条の理念を広げること、そして戦争をなくしていくこと、世界と共同で今こそ九条を世界に広めていくことだと思います。
だからアベさん、もう嘘をつくのはやめてください!
嘘をつくのは、どうぞ講釈師に任せてください。
 
●小林 節さん
私もアベ政権には退場してもらいたい気持ちははっきり持っていますが、ただ前のお二人とは少し発想が違って、大いにバカバカしい法案の論争はすべきであると思っています。
なぜかというと彼らはバカの壁みたいに何を言ってもはぐらかして答えない、始めは
あれは理解していないのかと思ったのですが、私も参加してると、あれはどうも確信犯で、嘘をつき通そうとしているんです。
答える術を持っていないんです。
ですから大いに議論をして、それを主権者国民の前で彼らがいかに逃げ回っているかを見せることが効果があるのではないかと思います。
大いに野党の議員たちは審議で暴くし、何度無視されても答えがないから同じ答えをまた質問し、また代案も結構です。
ただ、採決の時に騙されてはいけない。
ただしそれはそれとして、憲法違反であることはいくらでも説明してきましたし、これがまかり通ると、アベ独裁政治が始ります。
詳しいことを調べていくと、知らせたくないんで「俺に任せておけば大丈夫だ」っていうんですが、全然大丈夫に見えない人が言っている。
だからアベさんには、退場してもらわなければいけません。
私は7月18日は名古屋を通過しますので、名古屋で友達と並んでやろうと楽しみにしています。
 
●村田光平さん
みなさん同様、最近の世の中の動きを見ていますと一つの絶望感に囚われてしまいます。
どんどん力ずくで、我々の恐れていることが実現しそうになっていく。
そういう中で私は、一つの言葉で自分を慰めます。
3年ほど前から「天地の摂理」という言葉を作りまして、これは哲学から見出される歴史の法則だと思います。
その歴史の法則からすれば、奢れるもの久からず、そしてすべての独裁は死滅せしめられる、そういった天地の摂理によって心を慰めています。
こうなりますとすべての自然現象も、天地の摂理の応援団になってくれるわけです。
その独裁との関係で私が一つ指摘しているのは、今の原子力独裁、何を言っても無視される原子力独裁、それと軍国主義は相通ずるものがある。
何かと言うと、恐ろしいこと、恐るべきことをしたことに対して反省をしない、そして巻き返しをする、この点で全く重なる。
けれどもその分、原子力独裁も「天地の摂理」には敵わない筈であるということで慰めています。
今日せっかくここに来たので、いま最も危機的状況について一言します。
二日ほど前に福島の現場を示すユーチューブが送られてきて、それを見ていると、止まない水蒸気が出続けているのですが、閃光が走っている。
これについて再臨界の可能性があるという立場の人がいて、私は著名な専門家に確認をしました。
専門家は再臨界ではないだろうという人と、意見は二つに分かれています。
しかし問題は、最近ある有名なインターネットでアクセス日本一と言われる方が、700人の聴衆を前に驚くべきことを言いました。
いま起きているのは再臨界であって、空中にはプルトニウムを含む中性子線、トリチウムが空中に漂っている。
これが中国、ロシアに到達し、両国首脳が立ち上がって国際管理の話を始めているという話も出てきています。
私はそういう恐ろしい情報が出てきた以上、少なくともその検証を行うことは絶対に必要だろうと思います。
それは国際専門家チームによる検証でなければならないということで、全世界にそれを伝えているところです。
4年たっても解決はしない、アンダーコントロールはとんでもないです。
全世界がそれを嘲笑している、そういう状況のもと、国際協力は原発事故が生じた場合は義務付ける制度を作るべしという提案をしています。
そうするといま問題は、国際協力をしなければ国際管理という恐ろしい方向にいってしまうだろうという危機の現状を皆さまの念頭に入れておいていただきたいと思っています。
 
●渡辺一枝
私は言葉による仕事をしていますが、アベさんの言葉の中でつい最近のことですが、若手議員の勉強会での発言について、つい最近アベさんはやっと謝りました。
でもあの時の言葉が、なんとお粗末かと思うのです。
例えば「沖縄の方たちの気持ちを傷つけたとしたら、申し訳ない」、そういうことを言う時に「傷つけたとしたら」「したら」なんていう言葉はない筈です。
私の辞書にはアベさんの言葉は「言い繕い」と出ています。
そんことばかりではなくアベさんが、言論・報道に対して弾圧、規制をかけていることがなんとも許せません。
総理になってからばかりのことではなく、もっと以前のNHKの番組で従軍慰安婦問題を取り上げた時、アベさんが番組を下ろさせたわけです。
そういう人が総理になっていること自体、私はなんとも許せない。
アベ政治を許さないは、その一点だけではありませんが、その点からも強く強く思います。
澤地さんのこの提案は、先月13日に私たちがやっている「戦争への道は歩かない!声をあげよう女の会」で、澤地さんにご出演頂きお話いただいた中で提案されました。
その提案を受けて、その集会実行委員だった私たちは即、動き出しました。
そして瞬く間にこの動きは広がっています。
私のところにも「私は地方にいて一人で、思っていても何も出来ないでいたけれど、この提案を受けてよかった。これを持って私は自分のうちの前に立ちます」と言ってきた人もいます。
最新のチラシの中に澤地さんも書かれています。
「全国すべての駅、学校、街、村、会場の外など。
示すのは勇気のいる世の中かもしれません。
『許さない』勇気が試されます。
政治の暴走を止めるのは、私たちの義務であり、権利でもあります」
本当に勇気が試されている時だと思います。
そしてその勇気を押してくださるのは、メディアの方たちです。
一言書いてくだされば、報道してくだされば、どんなにかみんな「あ、私は一人ではない。こうやってスローガンを掲げている全国のみんなと繋がっている」という思いが、また、いまのアベさんのこの暴走を止めていく力になっていくと思います。
どうぞ、報道してください、お願いいたします。
 
●司会者の鳥越さんからの報告
㈰7・18ポスター掲げよう、全国からの声として、現在次のように連絡が入っています。
1 名古屋ウィル前で行動
2 行きつけの歯医者さんは、早々ともう待合室に貼り出しています。
3 岐阜市民会館劇場ロビーに立っていようと思いつきました。
4 志木駅南口でスタンディングを行います。
5 大間町で「アベ政治を許さない」スタンディングします。
6「被爆者の声を受け継ぐ映画祭2015」の会場(江古田・武蔵大学・一号館地下1002で映画祭開催)で、1時になったら外に出てみんなでスタンディングします。
7 松本駅には小出裕章さんが立つと聞いて→市民が呼応。(資料・中日新聞記事)
8 神戸市では、昼に集まってデモ行進、遊園地でスタンディングします。
9 憲法九条ノーベル平和賞をの活動をしていますが、私もスタンディングをします。
10 蕨駅西口でスタンディングします。すでに署名活動をしながら掲げています。
11 会津若松市で500人規模の集会。
 
㈪呼びかけ人は7月8日現在で111名になっています。
㈫東京の場合は国会前の集会をやります。
私たちは組織とは繋がっていないので、何人が集まるかは全く判りません。
しかし、ステージ、マイクなどは用意して国会前で集会をやろうと思っています。
それから有志の方々が主要な東京都内の駅、新宿、渋谷、池袋、有楽町などの駅に立つということが、私に伝わっています。
一番肝心なことは、金子兜太さんの書ですが、セブンイレブンのネットプリントという方法があります。
予約番号:56685090で、7月12日まで有効。白黒A指定、1枚20円。
(このやり方について仲内節子さんが説明)
 
●鳥越俊太郎さん
澤地さんが提案した「アベ政治を許さない」は、安保法制だけでなく秘密保護法、原発再稼働など一連のアベ政権による政治を許さない、「アベ政治を許さない」という思いが込められていると思います。
直近の世論調査でも内閣支持率は下がっています。
毎日新聞で39%、読売新聞でも下がって50%、安保法制についてはだいたい反対が60%超えています。
説明が不十分だというのがどこの新聞でも80%くらいが、世論調査の結果で出ています。
「アベ政治を許さない」というムーブメントは、国民の過半数の心に寄り添っていると、私たちは受け止めています。
皆様のご協力をいただいて、さらにこの運動が全国に広がっていくことを願っています。
 


◎質疑応答

Q1、女性自身の鈴木さんから小林さんへ
15日あたりで衆議院を通過することが可能性として高くなっていますが、通過してしまったとで厳しい状況になると思いますが、それを15日以前にとめる手立てがあるでしょうか?
●小林節さん答え
止める手立てはないです。
いわゆるバカ殿と茶坊主しかいませんから、アベ政権は本人が突撃ラッパを吹いていて、それに「あなたは美しい」と言って付いていく人だけの塊ですから、行っちゃうと思います。
でも僕は絶望していません、やるならトコトン馬鹿馬鹿しくやってください。
6月4日の憲法審査会以来、三人の学者が揃って違憲と言ったことが事件ではなくて、それに対して自民党が錯乱してしまったことが事件なんです。
それで国民が「あいつら、なんか悪いことしてる」と気づいてしまったんです。
それでバカの突撃列車は暴走して、ガッシャンといくんです。
行かせればいいんです。
野党の政治家たちは、「やられたぁ」とやればいいんです。
ただ黙って通すと、許して通したと思われますから、散々抵抗して酷いことされたとパフォーマンスすればいいんです。
参議院は自民党内でも独特の空気を持っていて、少数派閥の悲哀みたいなのを持っているんです。
衆議院中心の、(この後の部分、聞き取れませんでした)。
それから来年、選挙が近づています。
参議院で自民党が抱えている超党派で、「これは、ちょっとやりすぎじゃない」という空気ができると思うから、大いに衆議院は困ったことやってくださいというのは私の冗談ですが、そうすると止まると思うんです。
つまり次の選挙で意識する。
それで止まらなかったら、次の選挙で差し障るんです。
自民党が三分の二を確保して憲法変えるというプログラムが、狂うと思うんです。
狂ったら、アベさん無理、無理に元気にしていますから、本来のお疲れの体がどっときてへばると思うんです。
 

Q2、女性自身の鈴木さんから澤地さんへ
いま市民の方が色々な運動を展開していますが、若い人たちが頑張って活動するようになっています。
SEALSという団体などが、だんだん拡大していて、これまでは若者たちが元気がないと言われていたと思いますが、澤地さんが彼らに期待することを伺いたい。
●澤地さんの答え
私自身のことで言えば、若い彼らや彼女たちの子供や孫たちのために、いま命がけでやらなければならないと思っています。
若い人たちがいま、勢いよく集まって声を上げているのは、頼もしいと思います。
今日も来てもらいたいと思いましたが、大学の試験や就活で忙しいそうです。
若い人たちはいろんなことがあるでしょうが、私たちは先の世代、先の世代を考えているんです。
私たちはもう、いずれこの世を終わりますけれど、皆さんの孫やその先の子供のことまで考えると、この国はこのまま行けば徴兵制を敷きます。
徴兵制を敷けば、出て行って殺されるのは名もない人たちです。
70年間日本は、一人の戦死者も出していない、これはハッキリしています。
アメリカはいろんな戦争で死んでいます
ベトナムでも大勢死にましたが、いまもイラクに5000回も爆撃しているという。
こんなことは、オバマさんがやることとして考えられますか?
つまり、オバマさん個人がやることじゃなくて、オバマ大統領にもどうにもならないんです。
5000回も爆撃なんて、人がいっぱいいるからと無人爆弾落としてみると、そこは結婚式場で、死んだのは女と子供などということが色々とあります。
ペシャワール会の中村晢先生は、身に寸鉄も帯びないで一人で入って行って、危険なとこでずっと水路を作ってきていらっしゃる。
アフガニスタンの人たちは、日本は平和だと思って中村先生を尊敬してやってきたけれど、どうも風向きが変わったということがアフガンの難民の人たちの間にさえ広まりつつある。
私は中村先生を立派な方だと思っていますが、これは中村先生に匕首を突きつけるようなことです。
そうやってアフガニスタンの人たちがやっと戻って行って、砂漠だったところにいまやいっぱい緑が増えて、さとうきびを植えて黒糖の原料を作って、やっとみんなが生きる道が見つかっている。
戦争をやったら何にも答えがないと、一つの意悪い教訓として日本の戦争がありました。
日本の戦争を見た時に、また戦後のひどい焼け跡を見た時に、戦争をやったら良くないと、みんなが思った。
そこから憲法も生まれたわけです。
日本は世界の良いお手本であり続けようとしたけれど、いまや無残なものです。
でもこういう借金まみれで、一千兆円を超えるこの赤字をどうするんですか?
これを孫やひ孫に突きつけて、その子達が解決できるんでしょうか
日本は大国だなんて言っているけれど、これは間違いだと思ってます。
言いたいこと、おもっていることはたくさんあるけれど、私は小沢一郎さんのところにも行こうと思っています。
ともかく今は、みんながともかくなんとか一致して、趣旨に賛成してくださった方たちが、それぞれの党や、気にいらない人たちにも働きかけて、若い人たちが賛成してくださることは大歓迎です。
SEALSの声も、若い人たちだけが孤立してやるのではなく世代を超えて手を繋がなければ、今はすごい危険なところにあると思います。
今こそ手を繋がなければ、今こそちゃんとやるべきです。
今は維新の党が注目されています。
自民党と公明党だけでやるのではなく維新の党を引き入れて、やろうとしています。
私は維新の党は好きではないけれど、今はそんなことは言ってないで、「維新の党はしっかりしろ」と言ってやらねければならないと思っています。
私たちが自分の好き嫌いを超えて、考えてやっていかなければならないと思っています。
 

Q3 TBSテレビの長谷川さん
今回の法案は公聴会でも各地から反対の声が上がっている中、与党は徹底的に議論したと言いながら、やはり国民は置き去りにされている。この議論を改めて小林さん、澤地さんのご意見を伺いたいと思います。
●小林さんの答え
さきほどの話と重なりますが、相手は確信犯ですから、彼等ときちんと話の噛み合わせをするというと、こちらが気が狂いますから、相手はバカの壁と思ってあらゆるところで正論を吐いて、相手を萎縮させる。
そのために私は、維新の党の対案も使おうと思っています。
澤地さんが言ったように大同小異で安倍政権を倒す、この一点に集中してできるだけいかに彼等がおかしいかという議論をしていくべきと思います。
おかしいということを、彼等は認めません。
認めなくていいんです、大衆が気づいてしまえばいいんです。
そういう議論を続けるべきだと思います。
 

Q4 全国商工新聞の本吉さん
取り組みのことで質問があります。
私どもの読者は中小零細企業の読者で、従業員が10人以下の方たちが読者に多いのです。
商売をやっていますと安倍政権は許せないという気持ちはあっても、なかなかそれをA3の大きなポスターだとお店に掲げられない、製造加工の分野や特殊な分野では、小さいサイズにして自宅に貼ったりなど、そういったささやかな取り組みでもいいんでしょうか?
●澤地さんの答え
私たちの中でもいろいろ話し合って、A3では無理な場合もある、基本的にはA3と言っていても、できるサイズでいいじゃないかと言っています。
金子兜太さんの文字は小さくても迫力がある字です。
これをコピーするのに、セブンイレブンで20円払わなくてもできる方法があります。
クレヨンハウスホームページの落合恵子さんのブログの中に、そこをクリックすれば自分の好きなサイズでプリントできるようになっています。
澤地久枝のホームページの中にもあります。
●小林さん
私はちょっと考えたんですけど、何枚かコピーして持って出て、電車に中にわざと忘れておいてくるなんてことも考えました。(笑)
 

Q5 日本テレビの村野さん
安倍総理は逆にインターネットを利用、活用して、若い世代にアピールしようと考えているようです。
先ほど若い人の中に運動が展開しているとありましたが、一方で若い人で保守的な人が安倍さんを格好いいと思う人が一定数増えて、ネットで自分たちの限られ た情報の中でこちらが正しいと思う人もいると思いますが、そういう人たちへの働きかけはどうしたらいいのでしょうか?鳥越さんに伺います。
●鳥越さんの答え
それは小林さんではないですが、仕方ないです。
右翼的、保守的といえども個人の選択ですから、それを物理的に止める手立てはありません。
ただこういう場を通じて、できるだけメディアを通じて、私たちがアピールしていくしかないです。
次の参議院選挙が、次の闘いの場になると思います。
衆議院では強行採決されるだろうと思います。
維新の党が加われば強行採決ではなくて、野党も入ったということになりますが、ただ国民もそうバカではないですから、説明が不十分だと思っているのに強引に国会でかけることをしてしまったという事実は残ります。
特定秘密保護法の強行採決の時も、10%ほど支持率は下がりました。
恐らく今回もやれば内閣支持率は10%は下がるでしょう。
今、内閣支持率は40%くらいに下がっていますから、そうすれば30%くらいにまで下がる。
経済界がうまくいかなければ、さらに下がる。
支持率が20%台に下がると、政権は維持できないです。
希望的観測ですが、その可能性もあるということです。
●澤地さんの答え
私はインターネットはやらないし携帯も持っていません。
インターネットをやっている人たちの中にそういう人がいるかもしれませんが、そういう人たちがみんな敵ではないと思います。
何も知らないのかもしれない。
ただそのメールなどという新しい武器を使って、自分もこの時代の風潮の中にいると思ってそれで、そういうことを言っているかもしれない。
私たちが流しているメールなどを見て、気づいてくれるといいと思う。
それから掲げようと言ってる人たちがいるけれど、あれはなんだろう?と疑問を持ってくれたらいいですね。
疑問をまず持ってもらいたい。
肩をトントンと叩くくらいのことは、私たちとは違う考え若者にも働きかけたいですね。
私は絶望はしないです。
希望を持ってやっていく方向にしたいです。
それから今日はみんな笑わないけれど、笑いながらこれをやろうと思っています。
●小林さん
是非お願いがありますが、右翼の若者とどう語るかですが、共産党の旧支持者なんかは絶対的に相手と会ってはいけませんなどと言うんですね。相手の土俵に乗ってはいけませんとかね。
内輪だけで納得しあってるようなところがあるんです。
これは右翼も同じで、内輪だけで納得しあってます。
最近僕は提案していますが、僕はこちら側のブレインですが、あちら側のブレインも出てこい、公開討論しようじゃないかと言うのですが、相手は出てこないのです。
徹底的に公開討論すれば相手の信者たちも「うちの教祖はおかしいわ」ということになるんです。
もうひとつは、出てこなくても鳥越さんたちが公開討論働きかけて欲しいです。
そうして出てこなければ「出てこない」とアナウンスして欲しいです。
そうするとあちらの右翼信者さんたちも、「うちの教祖さん弱気だわ」、という形であちらに取り込まれている右翼少年たちに働きかけたいです。
 


◎長文でしたが、記者会見の様子をお知らせしました。
今朝の東京新聞、赤旗には記者の方が短くまとめて報道してくださいましたが、その場の雰囲気を少しでも感じていただけたらと思い、長々と失礼しました。
7月18日午後1時きっかり。
どうぞ、それぞれの場で意思表示をしてください。
赤旗の報道では私は自宅に前に立つと書かれましたが、私は国会前に立ちます。
                                  いちえ
 
 


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