記者会見報告               
渡辺一枝
2015年7月8日、プレスセンターの日本記者クラブ会議室で、記者会見がありました。
呼びかけ人の鳥越俊太郎さんが司会としてマイクを握られ、まず挨拶されました。
そして澤地久枝さんが挨拶と経過報告をされ、出席の呼びかけ人が一言づつ発言しました。
出席者は、落合恵子さん、神田香織さん、小林節さん、村田光平さん、そして私(渡辺一枝)です。


(前略)

●村田光平さん

みなさん同様、最近の世の中の動きを見ていますと一つの絶望感に囚われてしまいます。

どんどん力ずくで、我々の恐れていることが実現しそうになっていく。

そういう中で私は、一つの言葉で自分を慰めます。

3年ほど前から「天地の摂理」という言葉を作りまして、これは哲学から見出される歴史の法則だと思います。

その歴史の法則からすれば、奢れるもの久からず、そしてすべての独裁は死滅せしめられる、そういった天地の摂理によって心を慰めています。

こうなりますとすべての自然現象も、天地の摂理の応援団になってくれるわけです。

その独裁との関係で私が一つ指摘しているのは、今の原子力独裁、何を言っても無視される原子力独裁、それと軍国主義は相通ずるものがある。

何かと言うと、恐ろしいこと、恐るべきことをしたことに対して反省をしない、そして巻き返しをする、この点で全く重なる。

けれどもその分、原子力独裁も「天地の摂理」には敵わない筈であるということで慰めています。

今日せっかくここに来たので、いま最も危機的状況について一言します。

二日ほど前に福島の現場を示すユーチューブが送られてきて、それを見ていると、止まない水蒸気が出続けているのですが、閃光が走っている。

これについて再臨界の可能性があるという立場の人がいて、私は著名な専門家に確認をしました。

専門家は再臨界ではないだろうという人と、意見は二つに分かれています。

しかし問題は、最近ある有名なインターネットでアクセス日本一と言われる方が、700人の聴衆を前に驚くべきことを言いました。

いま起きているのは再臨界であって、空中にはプルトニウムを含む中性子線、トリチウムが空中に漂っている。

これが中国、ロシアに到達し、両国首脳が立ち上がって国際管理の話を始めているという話も出てきています。

私はそういう恐ろしい情報が出てきた以上、少なくともその検証を行うことは絶対に必要だろうと思います。

それは国際専門家チームによる検証でなければならないということで、全世界にそれを伝えているところです。

4年たっても解決はしない、アンダーコントロールはとんでもないです。

全世界がそれを嘲笑している、そういう状況のもと、国際協力は原発事故が生じた場合は義務付ける制度を作るべしという提案をしています。

そうするといま問題は、国際協力をしなければ国際管理という恐ろしい方向にいってしまうだろうという危機の現状を皆さまの念頭に入れておいていただきたいと思っています。

(後略)



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