日本経団連 米倉弘昌会長殿
平成25年8月25日
村田光平
拝啓
 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
 安倍総理宛、菅長官宛メッセージ、国連事務総長宛緊急アピールをお届けいたします。

 去る22日のテレビ朝日モーニングバード「そもそも総研」での泉田知事の発言(東電嘘つき、政府司令塔なし、規制庁住民の安全を職務とみなさず)、古賀 茂明氏の発言(東電破たん処理で銀行債務4兆円がなくなれば電力値上げ不要、原子力村は議論に負けると個人攻撃「泉田知事は感情的、変人」が常套手段)が 全出演者の賛同を得ていたのが注目されました。内外で信頼を失った電力会社との一蓮托生が敬遠される時代が到来した感があります。

 8月22日付BBC “NEWS Science&Environment” に掲載された福島汚染水問題に関する記事(Fukushima leak is 'much worse than we were led to believe)はこれまで表面化しているよりもはるかに事態は深刻と論じております。末尾のところで私の国連事務総長宛緊急アピールが菅長官宛メッセー ジにある通り、オリンピック辞退論を含め紹介されております。8月23日付UPI記事もBBCと同様に緊急アピールで言及しております。

 福島事故処理は世界の安全保障であるとの認識が漸く広まりつつあるのが看取されます。 世界は確実に目覚めつつあります。日本の目覚めが待たれます。
 マスコミも事故処理の国策化を求めだしました。テレビで非常事態宣言の必要性に言及する識者も現れました。

 事故処理の国策化の体制の確立(事故処理対策本部の設置、)及び国際協力の具体化(中立評価国際委員会の設置)が緊急課題になったと思われます。

 経済界も新たな対応が必要となったことは明白です。
 貴会長のご尽力を心からお願い申し上げます。
 敬具



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