海江田万里経済産業大臣殿

平成23年8月25日
村田光平

拝啓

渕睦夫元駐ウクライナ大使のチェルノブイリ事故に関する論文をお届けいたします。時宜を得たもので大変参考になります。

「ウクライナ政府の発表では、因果関係を医学的に立証することは困難であるものの、原発事故関連の疾病被害者は約260万人、このうち子供が62万人となっている。住民の健康被害は25年たった現在も続いている」との事です。

また、「住民の強制避難は最終的には約30万人。事故の被災者や死者数をめぐっては様々な数字があるが、事故後の緊急救助活動に従事した作業者60万人の 内10パーセントに当たる6万人が死亡し、16万5千人が身体障害者になったとのデータもある」ことなどが指摘されております。

福島の事故はもはや日本のみならず世界更には地球の問題に発展している感がありますが国内の受け止め方はまるで一件落着であるかのごとくであり、格差の大きさに驚きます。メルトダウン、メルトスルー、そしてメルトアウトの

把握困難な実態、現状に対し、ご報告した水蒸気噴出は情勢悪化の極めて憂慮される兆候の可能性も否定できず、その解明と結果発表が急務と思われます。

菅総理によろしくお伝え願います。
敬具

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