鹿児島市講演(2012.2.26)の骨子

 脱原発から新文明の創設へ
──結果責任をとろうとしない原子力村の反省不足と「倫理の欠如」を糾す

平成24年2月26日
村田光平

1.「電力会社主導国家」の実態
・政、官、財、学,報、司法、労組、文化人その他を操る電力会社主導国家
・「原子力タブー」による「原子力独裁」
・「原発の深い闇」(宝島社)が暴く電気料金と税金で作られた「打出の小槌」

2.倫理と責任に欠ける原子力村

・    ウラン鉱山及び鉱石精錬所での被爆、世論操作、捏造、人事介入
・    隠される放射能汚染 ・見て見ぬ振り・三カン欠如の日本病
・    世界を脅かす六ヶ所再処理工場(シェルブールの停電事件)

3 福島事故に対する国ぐるみの反省不足

・    原発の輸出 ・原発再稼動 ・原発寿命の立法化 ・旧態依然の人事体制
・    広島・長崎の平和宣言 ・電事連の活動と浜岡原発 ・福島事故の教訓

4.国策の名を失う原子力政策

・    国策体制の改革の必要性 ・エネルギー政策決定体制の見直し
・    電力会社のあり方の見直し ・2005年OBサミットでの提言

5 脱原発から核廃絶へ

・    核テロの危険性 ・牧之原市現象・黄砂対策
・    今年8月の核戦争防止広島世界大会 ・日本の歴史的な責務

6.地球倫理の確立から新文明創出への展望

・    地球システム・倫理学会緊急アピール ・地球倫理、母性文明、核廃絶の三位一体と米国 ・国連倫理サミットの開催と地球倫理国際日(3・11)の創設


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【発信内容】
 
去る2月26日、鹿児島市で上記レジュメの講演を行いました。
別添の毎日記事及び下記添付のコメントの通り手応えのある反響が得られました。
230余名の聴衆の約半分近くは、これまで集会やデモなどに無縁だった方々だったようです。有意義な講演会だったと思われます。
 
ご高承のとおり1980年フランスのラアーグ再処理工場で発生した「シェルブールの停電事件」 はドイツのケルン原子炉安全研究所の極秘レポートによれば一万キロ範囲内の全ての住民の死亡をもたらし欧州を全滅しうるものでした。今週発売の広瀬隆著 「第二のフクシマ、日本の滅亡」はさらに衝撃的です。六ヶ所再処理工場の即時閉鎖の必要性が最大の緊急課題として訴えられております。今回のの講演会で 「シェルブールの停電事故」を内外に喧伝する必要性が確認されました。
無限大はゼロ以外の如何なる数字を掛け算しても無限大です。リスクは0にすべきです。これが福島の教訓だと信じます。
東電の事故現場からの全面撤退といい、3・11の際の六ヶ所再処理工場の外部電源喪失、4月7日の余震による再度の電源遮断といい、現実に存在する破局の 可能性への無関心はもう放置してはならないと思います。再処理重大事故は原子力安全機構の2007年三月報告書によれば「臨界事故」が18件、「火災事 故」が45件、「爆発事故」が32件も発生しているのです。何もしないことは人間失格といわれかねません。

村田光平



【新聞における反響】

  毎日新聞(2012.2.27)


朝日新聞(2012.2.27)


鹿児島新聞(2012.2.27)



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