長谷川晃阪大名誉教授より村田氏へのメール(2012.3.9)


 村田先生;小生のプラクティカルな脱原発の提案です。京都新聞に書きました。
ご参考までに。

「夏期休暇を充実して脱原発を実現しよう」
福島の原発事故をきっかけに原発の必要性に対する議論がわき上がっている。誰もが原発なしで充分な電力が供給されるのであれば、なしで済ませたいと思って いる。実際現在は全ての原発が停止しているにも拘らず、電力需要は電力会社の供給能力のほぼ80%程度にとどまっており、これなら原発に頼らずに必要な電 力の供給が実現出来るのではないかと考える人は多かろう。しかし電力会社の発電能力には余裕が無いと突然の停電が発生し市民生活や産業活動に多大な被害を 与えることになる。実際夏のピーク時には其の恐れが充分にある。
この為に政府も原発再開を検討しているようだ。ここで私の提案である。以前から日本人は働き過ぎていて、欧米並みの長期休暇を取ってゆっくり人生を楽しむべきだと云われ続けて来た。
日本人みんなが欧米、特にドイツやフランス並みの1月程の夏期休暇を取り、この間会社を休みにすれば企業活動の電力需要が減り、夏のピーク時の電力は原発 なしでやれるのではないか。政府はこの際原発の再開を考えるより国民に欧米並みの長期夏期休暇を呼びかけるか、ドイツのようにそれを義務付ける立法措置を とってはどうだろう。或は原発の再開を認めなければ企業はやむを得ず長期休暇で電力不足を乗り切ろうと考えるようになるのではないか。日本も消費がGDP の60%を占めるようになっているから、長期休暇は新しい経済活動を生み出し、結果として長期休暇で失われるGDPのロスはカバーされるであろう。
脱原発は永年云われ続けていた日本人の働き過ぎを改める絶好の機会である。


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