安倍晋三内閣総理大臣殿
                        令和元年9月29日
村田光平
(元駐スイス大使)
拝啓
 日夜の内外でのご奮闘に心から声援をお送り申し上げます。

 ご高承の通り東京五輪に関しては内外で安全性を懸念するする動きが高まりを見せております。この点に関し、傑出した経済界の指導者から頂いた下記メッセージは傾聴に値する貴重なものです。
「いつも多くの資料Mailいただきありがとうございます。それにしても国や関係自治体など声をあげないのはおかしいですね。日本のMediaも不都合なものは見ない態度はFairではありませんね。海外から声がたかまるのはShameというべきことです。ありがとう。」

 最近の世論の動向には重要な変化の兆しを感じております。この程、経済界出身の知人から最近の私からの発信に関して、脱原発、五輪返上、新た な文明の創設などに関して全面的に賛同する別添のメッセージ(下記)が寄せられました。世論の変化が如実に反映されております。

 最近の週刊朝日(2019年9月20日号)および「月刊日本」(2019年9月号)に掲載された私のインタビュー記事の中での「日本の名誉のための五輪返上は今からでも遅くはない」との訴えは内外で好意的反響を呼んでおります。
 東京五輪は、すでに「不道徳・無責任」、「放射能まみれ」などと批判されておりますが、このような不名誉を払拭するには、日本が勇断を振り絞 り自発的イニシャティヴを取り、国際社会に混乱を招いたことを陳謝し、福島事故処理に全力投球するために、東京五輪の返上ないし延期を要請することが不可 欠と思われます。

 9月28日、国際オリンピック委員会のThomas Bach会長にメッセージを発出し、日本の名誉及び五輪そのものの名誉が問われていることを指摘し、Bach 会長に対して直面する危機ヘの真摯な対応を求めました。

 貴総理のご理解とご勇断を心からお願い申し上げます。       敬具



別添

経済界出身の知人からの支援メッセージ(2019,9,24)

先日は「月間日本」をわざわざお持ちいただき有難うございました。
特集取材記事 酷暑放射能東京五輪が危ない!「世界が危惧する放射能五輪」
事前にたびたびメールで、ご主張、お考えを聞かせていただいてきましたが、こうして雑誌の特集記事として、じっくりと読ませていただくと、改めてテーマの深刻さ、奥深さを感じ取ることができます。

「政府が発令した『原子力緊急事態宣言』はまだ解除されていない。オリンピックが開催されることなど決して許されることではない」 ・「今からでも遅くな い。“地球環境加害国日本”はオリンピックを返上し、福島原発処理に全力で取り組むべきである」には全面的に賛同します。
さらには、村田様のかねてからの提唱「二十一世紀は倫理と連帯に立脚し、環境と未来の利益を尊重する新しい文明を創設しなければならない」は素晴らしいと思います。

併せて、本間龍氏の(1)「授業に一環として、子供達がボランティアや不人気種目への観客として動員される危険にさらされている」 (2)「電通による電通のための五輪」との指摘、警鐘は衝撃的です。

東京五輪開催は福島原発と深く関連するが故の深刻さ、政治権力が複雑に関与する重大な問題であるにも拘わらず、メディアの取り上げ方が希薄で、これこそ問 題だと思います。あの「大東亜戦争」時の政府、マスコミのスタンス、そして、物事を正面から見ようとしない国民の目線こそ問題だと思います。




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